教員採用試験合格体験談 vol.5 ~教員採用試験合格はゴールではない!いつまでも学び続ける教師になりたい~

こんにちは。GTPブログ担当の工藤(通称:たけ)です?

今回は教員採用試験合格体験談vol.5です。第5回セブGTP参加者で、昨年度教員採用試験に合格された大橋弘登(おおはし ひろと)さんに書いていただきました。

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とにかくもう、大橋さんの行う授業は大学在学中からピカイチでして、フィリピンの小学校で授業をしたときには、、、

ご覧の通り、堂々たる見事な授業さばきっぷりでした。

かつ、

板書も多すぎず少なすぎず、計画的に配置されています。

さらには、

「おいおい。一体、何をする気なんだ??」と思ったら、

とまあ、日本の伝統文化を視覚的に、体験的に理解できる授業を展開するのでした。

「Nomin」と「Bushi」を比較して、思考を促す授業でもありました。

そんな大橋さんが考える教員採用試験対策に対する考え方は至ってシンプル。

教員採用試験はゴールではない。いつまでも学び続ける教師でありたい。

タイトルの通りです。

「子どもは大好き。教師になりたいという思いは熱い。でも、教員採用試験はちょっと。」と感じている方も多いのではないでしょうか?

私自身、10数年の教員経験の中で、臨時採用で教員をしながら教員採用試験を受ける先生をよくみてきました。(当時は倍率が10倍を超える教科も多く、臨時採用で本採用を目指すのが一般的でした。)

子どもからも親からも好かれていて、同僚からも「このような人が採用されて先生になってほしい。」と思われていた先生がいました。

悲しいかな、

そういった先生は子どものことや、授業、仕事に熱中するあまり、教員採用試験が疎かになってしまって、結果は「不合格」ということを繰り返してもしまいます。

確かに、教員採用試験はゴールではなく、学び続け、良い先生になることがゴールだと思います。(永遠にゴールはないけれど。)

しかし、どこかで採用試験に合格しなければ、本人がのびのびとやりたいように教育活動に打ち込めないのも事実。

「教員採用試験はゴールではない。いつまでも学び続ける教師でありたい。」と考える大橋さんだからこそ、この記事は

ポイントを抑えて、サクッと合格できる

内容となっております。

ここいらでグッと集中して、合格してしまいましょう!!!

最後までお読みいただければ幸いです。

自己紹介

こんにちは。GTP5thに参加しました、大橋弘登です。

「わかりやすく深みのある面白い授業がしたい」との一心から

GTPに参加することを決意しました。

現在は、愛知県の公立小学校において4年生を担任しています。

わからないことだらけの毎日ですが、先輩の先生方から温かいご指導を頂きつつ、充実した教員生活を送っています。

さて今回は、教員採用試験の対策について述べさせていただきます。

このコロナ禍で試験内容が直前に変わったり、教育実習に行けていないのに試験日を迎えてしまったりと、非常に大変な1年でした。

そんな私が受験した自治体は、愛知県です。

愛知県では、新型コロナウイルスの影響により、小論文と集団討議が廃止されました。

よって、一次試験は教職教養と教科専門の筆記のみ。二次試験は個人面接(場面指導含む)と教科専門、クレペリン検査となりました。

それでは、私が教員採用試験を受験する上で心がけたことを筆記、面接の準備に記していきます。

教員採用試験 筆記編

1、過去問

真っ先に取り掛かるべきことは、

ノー勉の状態で過去問を1、2年分解くこと

だと思います。今の段階で何割取れるのかを知り、各自治体の合格ラインと照らし合わせてみてください。そこから、勉強計画を練っていきます。過去問を見なければ何も始まりません。まずは過去問を解いてみましょう。

2、問題分析

分析に時間をかける人もいますが、分析してくださるプロは世の中にたくさんいます。その方々に頼りましょう。よほどの自信がない限り自分自身で分析することはオススメしません。機会がありましたら、教員採用試験対策講座を受講してみてください。

3、広く浅く

教員採用試験の筆記問題は、

とにかく範囲が広い

です。広く浅く勉強することを心がけましょう。時には、◯◯は問題数が少ないから捨てるといった判断も必要でしょう。勉強をすればするほどやるべき内容がたくさんみえてきて憂鬱な気分になります。

広く浅く

これが教員採用試験合格への近道ではないでしょうか。

教員採用試験 面接編

1、 人生経験を教育に

ぜひ、

20数年間の人生経験の全てを教育と結びつけて

考えてみてください。

? 勉強でこんな挫折をしたから子どもたちにはこう指導をしていきたい。

⚽️ 部活動で、こんな経験をしたから子どもたちにはこんなことを気づかせたい。

? 挨拶の大切さを実感できたのは、こんな経験があったからだ。

といったように、すべての経験や知識を教育と結びつけることによって、面接での受け答えに幅を持たせることができると思います。自分自身の過去を振り返り、引き出しを増やしてみてください。

2、外してはいけない質問

教員採用試験では、外してはいけない質問が必ず出題されると思います。

例えば、「クラスでいじめが発生したときにどのような対応をしますか。」といった質問に対し、「自分1人でなんとかします。」と答えた場合、ほぼ間違いなく不合格となるでしょう。

外してはいけない質問を見極め、それぞれ対策してください。理想論を述べるのではなく、

実際に活用できる方法

を面接で伝えることができれば良いかと思います。

3、「best」ではなく、「better」の積み重ね

「何かすごいことを言わなければ!」そんなことはありません。これだ!という

「best」な回答はなかなか出来ない

と思います。

そこで、「best」を狙うのではなく、

「better」を積み重ねるという発想に転換

してみてはいかがでしょうか。常に100点を出し続けることは不可能に近いことですし、そんなことを目指していては自分自身が潰れていってしまいます。

この程度の回答ならいいかな!いやもっと良い回答があるはずだ!と、試行錯誤を繰り返しながら「better」な回答を見つけてください。

4、面接練習の必要性

伝えたい思いを簡潔に鋭く述べるためには、やはり、面接練習が必要です。ただ、過去に教員採用試験の試験官をしていた方は、

面接練習のやり過ぎは良くない、機械的な対応ばかりでその人の良さを引き出すことができない。

とおっしゃっていました。

テンプレ回答をするだけの面接

ではなく、会話のキャッチボールのような面接ができると良いと思います。

教員志望の1年生から3年生の皆さんへ

大人への猶予期間、モラトリアム期間をどう過ごすかによって、今後の教員人生に大きな影響を与えると私は考えます。

大いに遊ぶ大学生活、

熱心に勉学に励む大学生活、

なかなか思い通りにならず不本意のまま終わる大学生活、

どのような大学生活を送るかは、全て自分自身が選択した結果となるはずです。

周りの環境のせいにするのではなく、自分自身の言動に責任を持ち、他者への思いやりの気持ちや協力することの大切さを忘れず、自分の意思で行動できる人間になってください。魅力的な人間になってください。

また、「今をどう過ごすか」「これからをどう過ごすか」について

定期的に振り返り

実りある充実した大学生活を送ってください。

余談ではありますが、せっかくこのページを見たので有れば、GTPに参加してみてはいかがでしょうか。参加するための理由なんて必要ありません。蓋を開けてみてから考えれば良いだろう!程度の気持ちで参加することもありだと思います。

GTPでは、周りの素晴らしい学生さんとの交流や日本とは異なる環境及び文化で過ごす子どもたちの実態などから、様々なことを学ぶことができます。

おそらく一生に一度しかない大学生活。自分の納得の行く選択をしてください。

終わりに 〜教員採用試験はあくまでもスタートライン〜

偉そうなことを長々と述べさせて頂きましたが、私は教員採用試験に合格しただけ、つまり、スタートラインに立つことができただけです。

常に今を大切にし、これからに目を向け、いつまでも学び続ける教師になりたい。

そんな思いを実現するために私が学生時代に行ったことを3つ紹介します。

1つ目は、少しでも多くの社会経験を積むことです。悲しいことに教師は学校しか知らないからねと揶揄されることがあります。(学校も立派な社会だと思うんですが、、、。)

そこで私は、意図的に様々な業種のアルバイトを経験しました。(4年間で約10社) 他業種についての新たな知見を得ることができたり、異なる価値観を持ち合わせた方との積極的な交流ができたりと、いいことだらけです。確実に視野は広がります。

2つ目は、学校外での子どもたちと関わることです。スポーツ教室のボランティアや天体観測のボランティアを行っていました。学校外での子どもたちの様子を観察することで、学校現場ではなかなか見られない子どもたちの新たな可能性を発見できると思います。学校内での子どもたちの様子は、教師になってからでも見ることができます。ぜひ、様々な場面で子どもたちの様子を観察してみてください。

3つ目は、学ぶための労とお金を惜しまないことです。時間とお金に余裕がある方は、読書や一人旅をしてみてください。教師になりたい!って人にはオススメです。その効果は絶大です。

「学生時代に学べることは学生時代に学び、教師になってから学べることは教師になってから学ぼう」のスタンスで学生時代を過ごしました。

教師になってからも学ぶべきことはたくさんあります。

学ぶことをやめた、諦めた時点で教壇に立つ資格はない

のではないかと私は考えています。

最後に、いつまでも学び続ける教師になるために取り組んでいることを書きます。それは、

凡事徹底

です。意味は「なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと」です。

その当たり前とは何か、皆さんも考えてみてください。

教員採用試験はあくまでも教員になるためのスタートライン。決してゴールではありません。皆さんのご健闘をお祈りします。

編集後記

いかがだったでしょうか?

冒頭にもお伝えした通り、ポイントを抑え、サクッと合格して

学び続ける先生としてスタートしていただければ

と思います!

大橋先生の授業、今日も楽しいのだろうなあ!!!

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