読書好きな大学生を増やしたい! vol.5 ~死にがいを求めて生きてるの~

こんにちは。GTPブログ担当工藤(通称:たけ)です。今回は読書企画第5弾です。

今回紹介する本は、

心が裸に

されます。

もしくは、

言葉にして表現されたくもない自分の心の奥を表現されてしまう。

かもしれません。

今回、この本を紹介してくださるのは、長崎裕也さんです。

本文に

休学期間が始まるちょうどその時に、たまたま見つけたインターネットの記事でした。

とあるのですが、

この本を読むタイミングが重要であるような気がしています。

このまま大学生活を生活を続けていいのか?

自分のやりたいことって本当に「これ」なのだろうか?

これからの自分の進路、どうすればいいのだろう?

いっそのこと大学辞めようかな?

彼女彼氏と別れて人生楽しくない。 etc

上記の言葉を試験紙として自身を反応させてみて、少しでも反応(違和感)が出た方は、以下を読み進めていただきたいと思います。

全く反応が出ず、人生を突っ走っている感覚のある方は、

自身のタイミングを見計って、リトマス紙の反応が出そうだなという時期に読まれたらいいのではないかと個人的には感じています。

反応が出過ぎた方。。お気をつけて読み進めてください。

私が大学生だった頃、「もう家を出たくない。人生何もしたくない。」という時期に読んでいたら、深い精神世界まで落ちていってしまっただろうなと思っいます。

とは言え、本の展開はとても面白いです。

前半で伏線が張り巡らされ、後半にその伏線が回収されていくと共に、深く考えさせられる内容となっています。

それでは、どうぞ。

自己紹介

みなさん、こんにちは!

セブGTPの2nd, 3rd Batchに参加した長崎裕也です。

私は東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程理科選修という長い名前の学科で勉強をしています!!

今は学部5年生として教育について勉強をしており、将来は小学校の教員を目指しています。

GTPに参加したのは2年生の夏と冬でした。当時、教員になるまでにいろいろなことを経験しておきたいと考えていた私は、「海外×教育」であるこのプログラムを「一石二鳥」だと思い、参加することに決めました。

そして、このGTPがきっかけで自分は「5年生」に進級することになりました(悪い意味じゃないですよ!)。

というのも、GTPでの経験やそこで出会った人たちから

もろに影響を受け、自分は1年間大学を休学し、フィンランドへと留学することにしたからです。

今回は、その休学期間中に出会った1冊の本を紹介します。

(ヘルシンキ大聖堂をバックに、GTP代表の平岡と記念撮影)

今回紹介する本『死にがいをもとめて生きているの』朝井リョウ

この本は、2016年に公開された映画『何者』の原作小説の作者である朝井リョウさんが書いた作品です。

この物語では、智也(ともや)と雄介(ゆうすけ)という性格の全く異なる2人の人生を、様々な苦悩を抱えた人々の視点から追っていきます。

物語全体を通してのテーマは「対立」。

朝井リョウさんは平成という時代を、「対立が奪われていった時代だった」と考えています。そして「平成に生きる若者」のリアルな描写を通して、平成に生まれる「新たな苦しみ」を印象的に描いています。

私がこの本を読もうと思ったきっかけ

私がこの本を読もうと思ったきっかけは、

休学期間が始まるちょうどその時に、たまたま見つけたインターネットの記事でした。

それは朝井リョウさんが本著を出版するにあたって実施されたインタビューをまとめたものでした。

その中でとくに自分の目を惹きつけたのはこんな言葉でした。

「ナンバーワンよりオンリーワンは素晴らしい考え方だけど、それはつまり、これまでは見知らぬだれかが行ってくれた順位づけを、自分自身で行うということである。見知らぬ誰かに「お前は劣っている」と決めつけられる代わりに、自ら自分自身に「あの人より劣っている」と言い聞かせる哀しみが続くという意味でもある。」

当時の自分が、なぜこの言葉にひどく心動かされたのか。

今振り返ってみると、次の2つの“モヤモヤ”があったからかもしれません。

①子どもたちの将来像の中に浮かぶ”モヤモヤ”

これまで、GTPを含め様々な場面で子どもたちと関わってきました。

その中で、

「子どもたちに将来どうなってほしいのか」

について、仲間とともに考える機会が多くありました。

そんな時、必ずと言っていいほど挙げられる子どもたちの将来像は

「その子自身が本当にやりたいことを実現させてほしい」

といったものです。

自分の頭の中にも、一緒に子どもたちの将来について考えている他の人の口から出る言葉にも、そういったニュアンスの理想が含まれています。他に、「他者との比較ではなく、ありのままの自分を大事にしてほしい。」、「自身の強みを伸ばしてほしい」といったことも幾度となく挙げられました。

私は、どれも素晴らしいなと思いつつも、何かモヤモヤとした違和感を持っていました。

その原因は、これまで自分が出会ってきた1人1人の個としての子どもたちとの関わりの中にあるのだと思います。

やりたいことなんてないという子。授業中に教室を飛び出して校庭でサッカーをする子。テストで一位をとって喜ぶ子。どうせ自分にはできないからと言う子。学校の勉強に全くついていけずにうつむく子。設備の整っていない学校に通うきらきらとした目をもつ子。

そういった子たちに、もし私の考えた「子どもたちの将来」を押し付けたらどうなるのだろう?

私はそんな”モヤモヤ”を子どもたちの将来像の中に抱えていたのです。

②自分自身に対する”モヤモヤ”

当時の自分は、休学生活が始まり、たくさん自由な時間がありました(留学は秋からだったので、春にはアルバイトでお金をためていました。)。

だからこそ、たくさん勉強をしたり、ボランティアをしたりと、いろいろなことにチャレンジしようとしていました。しかし、

なぜかやる気にならずだらけてしまう日が何度もあったのです。

そんな自分に対して、私は「自分は本気になっているのだろうか?」「自分には価値があるのだろうか?」「自分だからこそできる強みってなんだろうか?」と自問を繰り返しては、自分を疑っていたのです。

周りをみれば、子どもたちの学習支援に全力で挑む人、自分のやりたいことに振り切って動いている人、そんなキラキラとした人たちがたくさんいました。

特にGTPに参加した人たちは尊敬できる人たちばかりです。私には、そんな周りの人たちと自分を比べては、自分に何度も問いかけていたのです。

自分と他人を比べる必要はないと頭ではわかっているものの、どうしたって比べてしまう。

だからこそ自分自身への問いには、何か圧迫感のようなものが伴っており、それが”モヤモヤ”となっていたのです。

そんな”モヤモヤ”がこのインタビュー記事の中の言葉に共鳴し、この本を読むことにしました。

この本のおすすめポイント

最初に、はっきりと言ってしまえば、

この本を読んだからと言って、

「○○が手に入る!」「○○について知れる!」といった明確なものはない

と思います。

しかし、この物語の中に登場する人物たちが発する言葉、心に思い浮かべている言葉には、たくさんの葛藤が見え隠れします。

その葛藤に、

読み手自身が抱えている葛藤やモヤモヤが重なった時、何か化学反応のようなものが起こるのではないか

と思っています。

私の場合は、自分を登場人物たちに重ね合わせながら読み進めた結果、大きく心が揺さぶられたと同時に、自分の価値観についていくつかの気づきが得られたのです。

これはある意味、本と対話しているような感覚なのかもしれません。

人によっては、この物語と対話をすることで、心が救われることもあるだろうし、逆に悩みこんでしまうかもしれない。なかなか共感できないかもしれないし、自分の思いの言語化の一助となるかもしれません。

でも、本を通して自分を見つめなおすきっかけくらいにはなれるのではないかと思っています。だから、

対話の相手として、この物語を読んでみる

ことをおすすめします。

特に、自分を見つめなおしたい人はぜひとも読んでみてほしいです。

物語自体も、私はとてもおもしろいと感じました。ゆっくりと味わいながら読んでみてほしいです。

本の内容

本の内容ですが「この先どうなっていくんだろう」と想像しながら読むのもまた楽しいので、あまり詳しくは書けません。

その代わりに、本の中に登場した言葉のうち、”私の心を震わせた言葉”をいくつか紹介したいと思います。もしこれらの言葉が心にひっかかったり、ドキッとしたりしたのなら、ぜひ読んでみてほしいです。

「絶対、と唱えた願いが叶わなければ立ち直れなくなるほどショックを受けたかったし、祈りが実れば我を忘れて喜びたかった。」

「その人の背景が変わるだけで、その人の所属している場所が変わるだけで、その人まで変わってしまったように見える。」

「生きる意味を、生きがいを、もっともっと外の世界に向けていかないと、あいつらと同じになっちゃう。」

「生きがい、それって、なきゃいけないの?」

「おれ、自分のためにやりたいことも、誰かのためにやりたいことも、何もないんだよ。」

「その時々で立ち向かう相手を捏造し続けるしかない。何かとの摩擦がないと、体温がなくなっちゃうわけ。」

「ひとつの塊みたいに見える人たちの中にも濃淡がある。」

「大切なことでもあると思うの、人と対立することって。」

「この世界の中で生きている以上、誰もが繋がって”しまって”いる。」

この言葉を見て、何か心に響くものはあったでしょうか?その気持ちは、自分のどんな経験や価値観からきているのでしょうか?

改めて、ぜひこの物語と対話してみてほしいです。

最後に

今回は、自分がこれまで読んだ中でも、特に自分の“心を震わせた”本について紹介させていただきました。

自分にとっては、とても大切な価値観や考え方を思い出させてくれた、とても大事な物語です。

では、みなさんにとってはどんな物語になるのでしょう?

ぜひ自分の手に取って、物語に自分を重ねてみてください!

それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

(長崎さんが昔からの夢だったオーロラを見た時の写真です。)

いかがだったでしょうか?

この本の登場人物にも似たような人が出てくるのですが、私自身も学生時代に

取ってつけた目標・夢

に向かって邁進するタイプでした。

取ってつけた目標というのは、いわば、

周りからどう思われるかを気にした目標・夢

でした。

「その目標に向かって進んでいるお前ってカッコイイね。」と周りの人たちが思ってくれるであろう目標

を取ってつけて、周囲に語り、やっているフリを見せていました。

心の奥の奥ではわかっちゃいるけど、自分自身を騙してまでも、その目標に向かうしか、そこで生きていく術はなかった。

今、大学時代を振り返ってみるとそう思います。

取ってつけた目標も終焉を迎える時がきます。

自分の心のどこかから、

お前はイタイやつだ。バカだ。いつまでカッコつけているんだ。

そんな言葉がこだました時、自分の精神は崩壊しました。

この夏、少し深いところで自分と対話をしてみたい方にはオススメの本です。

次回の読書企画も朝井リョウさんのある本をご紹介します。

お楽しみに!!!

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