GTP8th batch 10日目 ~ 本当の一期一会 ~
選択実習
この日は、選択実習の日
①幼稚園実習
②日本文化, 日本語実習
③ダンス実習
の中から希望を選択して実習をしました。
最後の瞬間は突然に
実習を終えて、寮に戻ると時刻はAM11:00
明日に向けての準備です。
明日が最後の授業。
2週間のGTPの集大成。
「最高の準備をして、最高の授業をしよう!」
そんな話をしていた矢先のことでした。
AM11:30に急な連絡が学校から届きました。
「コロナウイルスの影響で学校のスケジュールが変わってしまった。明日は急遽期末テストをすることになったから実習ができない。実習は今朝のものが最後になってしまった。」
今日の午前中の授業が、子供達と一緒にいれる最後の時間だったの…?
教えたいことがたくさんある。
話したいことがたくさんある。
一緒にやりたいことがたくさんある。。。
急なスケジュール変更に、涙を流す人もいました。
でも、テストは子どもたちにとっても大切なわけで。
子どもたちの大切なテストより、実習を重視するわけにもいきません。
しかしそのような状況の中、、、
語学学校NILSの先生と、小学校の校長先生の計らいで
最高のチャンスをいただきました。
「子どもたちの授業終わりに、1時間だけ話せる時間を作りました。時間は午後2時から3時まで。今から2時間後には寮を出発するよ!」
もう会えないと思っていた子どもたちに、もう一度会える。。。
その嬉しさに、また涙する人がたくさんいました。
残された時間は、2時間。
明日の最後の授業で伝える予定だった、メッセージや感謝の言葉などなど。
急いで英語での文章を考えたり、プレゼントを手作りしたり、、、
お昼ご飯を食べることも忘れて、子どもたちとの最後の1時間のための準備が始まりました。
そして迎えた子どもたちとの最後の時間。
それぞれ自分の担当クラスの子どもたちに会いにいきました。
笑顔で迎えてくれる子どもたち。
涙を流して寂しく思う子どもたち。
笑顔と涙が入り乱れる、GTPの先生たち。。。
各々の最後の1時間を過ごしました。
明日が急に大切な期末テストになったにも関わらず、私たちを待ってくれていた子どもたちや先生方には、感謝しかありません。
本当の「一期一会」
日本には、「一期一会」という言葉があります。
初めにこの言葉を使ったのは、千利休。
「一期一会」は茶道に由来しているそうです。
「どの茶会でもその機会は二度と繰り返されることがなく、生涯に一度しかない出会いであると心得て、主客ともに誠意をつくすべきである」
そんな心構えを説いた言葉だそうです。
最後の授業ができなかったはずの、GTPメンバーたち。
しかし、子どもたちへの挨拶を終えて寮に帰ってきた時。
悔しさがゼロではないような表情が伺えました。
それでも、、、
後悔をしている人はいないように見えました。
それはこの9日間。
一回一回の授業を全力で挑み続けてきたからだと思います。
奇しくも、今日は3月11日。
予定されたスケジュールは、いつ変わるかなんて誰にも分からない。
時には自分ではどうしようもないこともある。
だからこそ、自分たちにできることは
今できることに、いつも全力でいることだけなのかもしれない。
そんなことを考えさせられる1日でした。
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