参加者体験談 上越教育大学4年 内田菜月 ~大学4年間でこれだ!と自信を持って言えることは?~

参加者体験談 上越教育大学4年 内田菜月 

こんにちは。GTPブログ担当の工藤(通称:たけ)です。

今回の参加者体験談でご紹介するのは上越教育大学4年(参加当時)現在は栃木県で小学校の教員をされている、内田 菜月(うちだ なつき)さんです。

この文章で個人的に「???」と感じたのはここです。

4年間大学で過ごして、何を“大学の中”で学んだのか自信を持って「これだ!!」と言えるものがありませんでした。

この投稿は参加者と担当者で打ち合わせて、作り上げていくのですが、その原稿で「???」と思うところがここでした。

担当:自信を持って「これだ!!」と言えるものがないって書いてあるけど、これまで海外とかいろいろ行ってきているし、その中で挑戦してきているよね?

内田:そうなんですけど、、、。

担当:旅革命(海外プログラムの名称)とか?

内田:そうですね!旅革命のお陰で”普通”だった大学生活がガラリと変わりました。

担当:そうだよね。なのに、「これだ!」というものがないってどういうこと?

そのようなやりとりがあって、GTPのプログラム参加前に活動していたことを詳しく聞いていきました。

例えば、、、

インドでラクダに乗って砂漠を横断するプログラムに参加したり、

カンボジアの小学校で日本のことや、日本語を教えたりとか、

ネパールで孤児院の家を建てるプログラムに参加したりとか。

極め付けはこの写真です。

ネパールのプログラムに参加したときに、内田さんはプログラムの途中で高熱を出して寝込んでしまったらしいのですが、それが悔しくて、やり切った感がなくて、そのプログラム終了後、ネパールに1人残り、「100人ネパール人とフリーハグをするまで帰らない!」という目標を決めたそうです。(すごい!!)

この写真はそのうちの1人で、この男の人に「あなたの夢は何ですか?」と聞いたところ、「僕の夢は絵を書き続けることだよ。」と言って、即興でこの絵を書いてくれたのだそうです。(このエピソードだけで、日本の子ども達にいい授業が届けられそう!!)

これは一例で、それ以外にも大学生活で様々な活動をされてきた内田さんが、大学4年間の最後に選んだのがこのGTPプログラムでした。

内田さんが「なぜこのプログラムを選んだのか?」そして、「プログラムの後に自信を持って、これだ!というものできたのか?」がこの文章に書かれています。

それでは、どうぞお読みください。

Q1 何故GTPへの参加を決めたのですか?

私は、大学4年生の3月にGTPに参加したのですが、そのときには4月から小学校の教師として働くことが決定していました。

私の大学生活は、大学に行って、部活をして、バイトをして…といったように、おそらく世間一般的なものでした。しかし、大学3年生のときに海外に行ったことで変わりました。

海外で経験したことはもちろんですが、その経験を教育実習で子ども達に話をしたときの子どもの目の輝きと食いつきが今でも忘れられません。そんな子どもの姿を見て、子ども達の周りに海外での経験がある先生がいるだけで子ども達の視野を広げることができると確信しました。

また、一方では4年間大学で過ごして、何を“大学の中”で学んだのか自信を持って「これだ!!」と言えるものがありませんでした。だからこそ、海外で教育実習を行うGTPに参加することで大学の4年間をもう一度見つめ直すと共に、子どもの視野を広げられる大人になりたいと思い、参加を決めました。

Q2 実際に参加してみてどうだったか?

 “参加してよかった”これが率直な感想です。GTPには素敵な2つのものがありました。それは、

●助け合える仲間

●挑戦できる場  です。

【助け合える仲間】
GTPで出逢う仲間は、特別な存在です。

実際に授業をするのは、1人ですが授業の準備や教材づくりなどでは、お互いに助け合って準備をしていました。授業は全て英語で行いますが、私は英語が得意ではありません。そんなときには、英語が得意な友だちを頼りながら準備を進めました。

また、仲間同士で授業を見せ合ったときには、みんなそれぞれ良いところがあるので参考にさせてもらいましたし、たくさんフィードバックをしてもらい、みんなでよりよい授業を目指すことができました。

【挑戦できる場】
普通に大学生活を送っていたら、なかなか挑戦する機会はありませんでした。しかし、GTPには2週間教育実習をするという挑戦が与えられています。

授業をすることはもちろんですが、みんなの前で意見を言うこと、現地の人と英語で話すことなど、多くの挑戦する場がありました。色々な挑戦をする場がある2週間を過ごしてみて、きついな…と思ったこともありますがその分やり切ったときの達成感や充実感は挑戦なしには味わえなかったと感じています。

この2つの素敵なことに囲まれた2週間は、私の人生の中で大切な一部分になりました。この2週間を経験し、授業の中で子ども達の興味を惹くことや教材の工夫などは大学4年間で出来るようになったことだと確信することができました。

(ビンゴゲームを取り入れて、算数の授業をしているところです。)

Q3 GTPを終えて、これからどうしていきたいか?

「Teacher is the best material.」‘先生は一番の教材’

ある日、現地の先生が言ってくれた言葉です。

私は、この言葉を今でも大切にしています。子ども達にとって、教科書やワークシートも大切な教材です。しかし、子どもにとって一番の教材は先生本人です。

目の前の先生が今までどんな経験をしてきたのか、どんな人と関わってきたのか。それによって子ども達に話せる内容や教えられることは異なると思います。

現在、私は小学校で実際に働いています。その子ども達にとって一番の教材である自分自身がもっと成長していきたいと思います。

GTPでは、挑戦する場を与えてもらっていましたが、帰国後は自分たちで挑戦する場を作っていかなくてはいけません。

今は毎日が挑戦です。4年生の担任を受け持っていますが、1クラスを任されている重圧感、自分の言葉1つで子どもが頑張れることもできれば、何気ない一言で傷ついてしまうのではないか…といった不安、周りの先生方との圧倒的な力量不足の差など…そんな困難を乗り越えようと日々もがきながら、挑戦しています。

その挑戦を自分のものにできるよう、これからも1つ1つのことに向き合いつつ、少しずつ教員という職業を楽しんで毎日を大切に過ごしていきたいと思っています!

時系列でまとめると、

1)海外で様々な経験をしてきた。

2)日本の教育実習でその経験を話すと子どもの目の輝きと食いつきがちがった。

3)それでも、大学生活で自信を持って「これだ!」と言えるものがなかったのでGTPのプログラムへ参加を決意。

4)GTPの授業の中で子ども達の興味を惹くことや教材の工夫などは大学4年間で出来るようになったことだと確信することができた。

5)「Teacher is the best material.」‘先生は一番の教材’という言葉を現地の先生からいただく。

6)教師になり、子ども達にとって一番の教材である自分自身がもっと成長していきたいと、日々、奮闘中。

ちなみに内田さんが務める栃木県の教育委員会が「求める教師像」は自信と誇りをもって子どもたちと向き合える教師ということで、まさにぴったりだと思いました。

今後、益々成長されていくことだろうと思います。素敵な先生になって下さい。これからも応援しています!がんばれ内田先生!!!

 

 

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