教育系大学1年生の歩き方🚶♂️~自分で決めた道、進んでいますか?~vol.6
こんにちは。GTPブログ担当あやかです。
今回は「教育系大学1年生の歩き方」第6弾です。
皆さんは何か決断するとき、何を根拠にその道を選びますか?
今あなたが進んでいるその道に、自信を持って
「私が自分で決めた道だ。」
と言えますか?
世の中には自分の希望通りにいかないことも多々あります。それでも、その限られた選択肢の中で「自分がどうしたいのか」「どんな風になりたいのか」を考え、試行錯誤しながら一歩一歩進んでいくことが大切です。
今回ブログを書いてくれた青空(あおぞら)さんは、自分の選択に後悔しないためには、
自分の”ものさし”をもつ
ことが大切だと言います。
「自分のものさしをもつ」とはどういうことなのでしょうか。青空さんのブログを読んで、これからの大学生活の中で何を選択し、どのように過ごしていくのか、ヒントを見つけてみてください。
自己紹介
初めまして!GTP第8回(2020年3月開催)参加者の植木青空です。東北大学理学部の4年生で化学分野の研究をしています。そして、教育分野にも興味があるので、教職課程も同時に履修しています。
知らない世界を知るのがとても好きで、日本中を自転車で旅して人に逢ったり、読書をしたりしています。
人生でいちばん後悔していること
いきなりですが、私が人生でいちばん後悔していることから話させてください。
中学生のころ、友達から教えるのがうまいと言われたことがきっかけで、教師になりたいとずっと思っていました。しかし、私は今、東北大学の理学部に在籍しています。
それはなぜか。
社会より理科の方が得意だったから
です。
高校時代の私はいちばん偏差値の高い大学がいちばん良い大学だと思っていました。良い大学に進んで、良い会社に就職することが成功だと思っていました。
それは周りの先生や友達がそう言っていたからです。だから、学びたいことが学べる大学ではなく、より偏差値の高い大学を選びました。
私が人生でいちばん後悔しているのは、
「自分でよく考えずに進路を決めてしまったこと」
です。
化学も好きだし、今の決断をしたからこそ巡り逢えた縁もあるので、失敗だとは思っていませんが、それでも教育学部に進学していたらもっと満足に自分の勉強したいことを勉強できたのにな、と思うことはよくあります。
自分で決めたのなら、諦めもつきますが、
人の意見に流されてしまった
ので尚更です。
そこで今回は、もう二度と自分の選択に後悔しないために今までの大学生活で意識してきた
自分のものさしをもて
ということを大学1年生のみなさんに伝えたいと思います。
自分のものさしをもつということ
私は自分のものさしの精度を上げることが自分の幸せに直結すると思っています。
では、自分のものさしとは何か。
それは自分なりの価値基準であり、判断基準です。
国連の世界幸福度ランキングによると、日本は世界62位で人生の主観満足度が特に低いそうです。それは、日本には”こうあるべき”と言う他人のものさしがとても多く存在していて、無意識に
他人のものさしで物事を測ってしまう
ことが多いからだと思います。
たとえば、進学校では、偏差値の高い大学が良い大学だと言われます。
東北大学で教師を目指すと言うと、
「頭いいのにもったいない」
と言われます。
一方で、教育大学で教師にならずに就活すると言うと、
「なんで教師にならないの?」
と言われます。皆さんもこんなふうに他人から言われて、自分でよく考えもせずに自分の判断を変えて後悔したこと、ありませんか?
他人のものさしに惑わされずに、
自分は本当はどうしたいのか
ということに目を向けることができるようになって欲しいと思います。
自分のものさしの精度を上げるために
では、自分のものさしの精度を上げるためには、どうすればいいのでしょうか?私は次の3つが大切だと思います。
①知らないまま否定しない
②なんでもやってみる
③振り返りの時間をつくる
この3つの観点から私の体験をもとにこうすれば良かったなということを書いていくので、これからの参考にしていただければ幸いです。
①知らないまま否定しない
自分のものさしの精度を上げるための1つ目のポイントは
知らないまま否定しない
です。
人は往々にして、自分が知らないモノ、自分と違うモノを否定しがちです。そうすることで自分の正しさを正当化しようとします。
しかし、
まだ知らない世界に自分に合うモノ
があるかもしれません。
ここでは、私が今まで知らなかった世界を知って、価値観が広がった体験についてお話しします。
高校生までの私は偏差値が高い人がすごい人だと思っていました。(めっちゃ性格悪いですね。笑)しかし、それは1年生の春休みに初めて参加した学外のイベントでくつがえることとなりました。それは東北中の教育に関心がある人が集まる合宿でした。学外のイベントなのでもちろん偏差値帯はごちゃ混ぜです。
そのイベントの参加者はみんなが自分の好きなことややりたいことを明確に持っていて、そのために何をするかということを熱く語っていました。
その姿がとても魅力的に見えました。
先生に言われた勉強をしていただけ
の当時の私には話せることが何もありませんでした。
大学の中では決して出会えなかった人に出会い、
人の良し悪しは偏差値なんかでは決まらない
とやっっっと気付きました。自分が知らない世界を否定し、遠ざけていたら気づけなかったことです。
このイベントをきっかけにいろいろなところに顔を出し、たくさんの人と話すようになりました。こうしていろいろな価値観を知ることで、自分が心地よい価値観がわかり、自分のものさしの精度が上がっていきました。
②なんでもやってみる
自分のものさしの精度を上げるための2つ目のポイントは
なんでもやってみる
です。
上記のイベントを通して知らないことを知る楽しさを知った私は、こうして気になったことをどんどんやってみるようになりました。
もちろん、たくさんやったことの中には、
これは自分には合わないな
と思ったこともありました。
しかし、それは失敗ではありません。
自分と違うモノを知ることで、自分の形がよりはっきりわかる
からです。
大西洋無着陸飛行にはじめて成功したチャールズ・リンドバーグの妻であり、また自身も飛行家・文筆家として活躍したアン・モロー・リンドバーグの言葉に次のようなものがあります。
「人生を見つけるためには、人生を浪費しなければならない。」
やりたいことが見つからないと言って動き出さないのはとてももったいないことです。
なぜなら
やってみる前にやりたいことは見つからない
からです。
子どもがサッカー選手になりたいと思うのは、サッカーをやってみて楽しいと感じるからであって、家にいるときにふとサッカー選手になりたいと思うわけではありません。
食わず嫌いをせずに、なんでもやってみる。
これもまた、自分のものさしの精度を上げるために大切だと思います。
③振り返りの時間をつくる
自分のものさしの精度を上げるための3つ目のポイントは
振り返りの時間をつくる
です。
なんでもやってみるをモットーに忙しい大学生活を送っていた私は、やってみること自体に満足してしまっていました。気付かぬうちに「忙しい=美徳」という、これまた他人のものさしに惑わされてしまっていたのかもしれません。
ただ、卒業後の進路を考えるようになった時に、
結局自分の大学生活って何してたんだっけ……?
と何も残っていないような感覚を覚えて、とても悩みました。この時に感じたのは、
もっとやってみたこと一つ一つに丁寧に向き合うべきだった
ということです。
なんでもやってみるというのはとて大事なことです。しかし、やりっぱなしでは何も残りません。今まで知らなかったことをやってみた結果、
何を感じたのか?
それは自分にあっていたのか?
それはなぜか?改善すべき点はどこか?
という振り返りの時間を作り、やったことをしっかりと自分の血肉にしていく時間が、自分のものさしの精度を上げるためには必要不可欠だと思います。
自分のものさしは人に影響を受けてどんどん変わっていきます。
それ自体は悪くはありません。しかし、気づかないうちに他人のものさしで生きてしまわないように、絶えず振り返りの時間を作ってほしいです。
「もう二度と後悔しない」
私が大学1年生の時に気づいていたら、もっと楽しい人生を送ることができていただろうなということを書いてみました。
①知らないまま否定しない
②なんでもやってみる
③振り返りの時間をつくる
この3つのポイントを意識してから、少しづつ他の誰のものでもない、自分なりの楽しい人生を生きることができるようになってきたなという実感があります。
そして、自分に目を向ける生き方はいつか教育分野で子どもと関わるであろうあなただから、ぜひ実践してほしいことです。
先生は子どもに対する想いが強すぎるあまり、自分の幸せを犠牲にしてしまいがちです。
しかし、
子どもは大人の背中を見て
自ら学びます。
いつも何かに追われていて楽しくなさそうな先生の言葉が子どもに響くでしょうか?
私だったら、今この瞬間には必要性を感じない何かを押し付けてくる人よりも、
楽しそうに生きている人
の側でそのヒミツを学びたいと思います。
私だったら、何かを教えるよりも、
自分の生き方で語るような子どもとの関わり方
がしたいです。
最後まで読んでくれたあなたのこれからが少しでも有意義なものになったら嬉しいです。
いかがだったでしょうか。
私の青空さんへの最初の印象は、
何でも器用にこなす万能な人
でした。
彼と私はGTPプログラム中のチームメイトです。現地での授業では一つ一つに彼の意図があり、アドバイスを求められても「彼の考えの先を見て、答えなければ」とこちらまで深く考えさせられる。そんな隙のないイメージです。
でもじっくり話してみると、軽々と器用にこなしているのではなく、実は物事を深く分析・考察していて、分厚い本のような人。話せば話すほど、青空さんの言葉一つ一つが心に沁みます。論点をズバッと突きつつ、温かみのある考えをもっている青空さん。
様々な経験をしている彼にしか言えないこと、色々な分野から学びを得ているからこそ、見えてきた部分も多くあるのだと感じました。
「なんで勉強しなきゃいけないの?」ってすごい難しい質問だよね。
子供を勉強に向かわせるための質問の答えを探すんじゃなくて、自分が勉強している理由を探すべきだと思う。
これは青空さんが随時更新しているTwitterの一節です。この2文を読んだだけでも色々と深く考えさせられます。
青空さんと同じ境遇の方、これからの道に何かモヤモヤを感じている方、ぜひ繋がってみて下さい。何か新しい視点が見えてくるはずです。
気になる方はぜひチェックしてみて下さい!!
Twitterのリンクはこちら⏬
https://twitter.com/aozora_Ed
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