参加者体験談 同志社大学1年 石川遥稀 ~この男、スルメにてご注意!~

参加者体験談 同志社大学1年 石川遥稀 

こんにちは。GTPブログ担当の工藤(通称:たけ)です。

今回の参加者体験談でご紹介するのは同志社大学1年(参加当時)石川遥稀(いしかわ はるき)さんです。

正直、この記事を書きあげるのに、

非常に苦労をしました。

何度も何度も石川さんと話をしました。

文章を書いてもらっては、添削をし、それでもわからないので電話をし、さらに修正をしてもらい、さらに電話をして、この文章が出来上がりました。

石川さんと対話を重ねる中で、気になった一言があります。

「石川くんて、スルメみたい」と言われたことがあります。

なるほど。確かに。

石川さんの話を聞けば聞くほど、いろんな話が出てくるのです。

まるでスルメを食べるように、噛めば噛むほど話が出てくるのです。

なので、非常に困りました。

どこに主眼があるのかと。

さて、このスルメ男(表現がよくないかもしれませんが。)の目指す先は一体何なのでしょうか?

最後までお付き合いください。

Q1 なぜGTPへの参加を決めたのですか?

1)教育に興味を持ったきっかけ

話は中学1年生の時に遡ります。

総合の時間で将来つきたい職業について調べて、発表するという授業がありました。その頃から自分の会社を作り、かつてのiPhoneのように今の世の中にはない、これから社会に必要となってくるものやサービスを生み出したいと考えていたので、将来つきたい職業は今存在する職業にはないと思っていました。

レポートをいい感じに書くために、教師という職業について調べていたところ、学校中にいる先生にインタビューやアンケートをとることで、評価が高くなるレポートが作れると考えました。

そして、沢山の先生にインタビューをしていく中で先生という職業は面白いのでは?と感じ始めたのです。そんなことをしていると、好きな人が気になる感覚で、先生という職業が気になり始めました。

これが教育に興味を持ち始めた最初のきっかけです。

また、恩師とよべる中3の担任の先生や高校の部活の顧問に出会い、教師になりたいという気持ちはさらに高くなっていきました。

2)GTPとの出会い

大学になり、教職課程を取ろうと決めました。

しかし、2回生になる段階で教職課程を本登録として履修するか決めなければいけないという状況になると知り、大いに悩みました。

周りの友達や先輩からは「上回になっていくと学部の勉強や研究が本格的に始まるから大変だよ。」と言われたり、(ちなみに石川さんは生命医科学部医情報学科で学んでいます。)教授からは「本登録するのは教師になる意思が強い人でないと後悔します。」と言われました。

そこで、実際に教師という職業は本当に自分がやりたいのかを真剣に考えて、いろんな人に相談していました。

そんな中、バイトの先輩だった方が5th batchとしてGTPに参加しており、詳しく話を聞きました。

3)GTP過去参加者とのつながりの中で

9月に過去の参加者の話が聞けるということだったので、話を聞きに行きました。過去の参加者がGTPを体験しての経験や成長を語っていました。

中でも、6th batch参加者のちさとさんのプレゼンを聞いて感動し、これは絶対に参加するべきだと確信し、全体の会が終わった瞬間に代表であるしんやさんに「次のGTP参加します。」と言いました。

他にも、7th batchとして自分がGTPへ参加する前に多くのつながりができました。

関西での事前交流会というものがあり、参加したのですが、自分以外に交流会に来ていたのはサポメンだけという4人だけの食事会がありました。そこでもGTPについて沢山話を聞きました。

4th参加者のゆうまさんが「次の日にGTPの過去の参加者と遊ぶんだけど来る?」と誘ってくれたので、「行きます!」と返事をしました。次の日、GTPの2nd、4th、5th、6th batchの過去参加者と、まだGTPへ参加をしていない僕という、ちょっと変な状況の中、GTPの縦のつながりと温かさがめっちゃくちゃ伝わった1日でした。

Q2 実際に参加してみてどうでしたか?

自分には利他主義という好きな思想があるのですが、みんな利他の気持ちが強いということに驚きました。

それは、GTPに関わる全ての人に当てはまり、日が経つにつれてどんどんみんなの利他の気持ちが伝染していき、大きくなって行きました。それによって、教育実習最後の日の卒業式には多くの子ども達が泣くような感動する時間になったと思います。

1)教育実習での学び

GTPのメインは教育実習だと思っている人も多いと思います。フィリピンの子どもたちは、日本の子どもたちよりも好奇心が表情や行動に溢れていて、旺盛です。

授業でどのような教え方をするのか、授業でどんなマテリアル(教材)を作ったら理解しやすいかなどの授業準備をする中でメンター(語学学校の先生)とセブの教育方針について話しました。すると、目的やモチベーション、生徒が興味が湧くことを心がけると良いということを教えてくれました。

まず、最初の授業の前に迎えたデモンストレーションでは賞を3つ中2つ頂き、自分の授業に少しだけ自信がつきました。

初めて子ども達の前で授業をしたことでの気づきは、特にフィリピンの子ども達は活発で、参加型の授業にすると、より授業がよくなるのではないかと思いました。

(参加型で考えた授業の1コマがこちらです。)

なので、自分たちのクラスの授業では生徒全員が手を挙げてくれるような、楽しい且つ理解できる授業がしたいと考え、試行錯誤しました。

楽しさを重視するため、生徒に席を立ってもらい授業をすることにしました。教える内容は時計のHow long〜?を答えてもらう授業です。

マテリアルで時計を作ったのですが、3つのグループに分かれて2つのグループが生徒自身で時計になり、残りのグループが2つのグループが示している時間の差を答えてもらう形式にしました。

しかし、実際には生徒自身が時計になる2つのグループのうち1つのグループを時計にし、もう1つのグループを時計にしようとしている時、さっき生徒自身が時計になっていたグループとHow long -?を答えるグループに

「無」の時間ができてしまう。

そうなると子どもは集中力が欠けてしまい、友達とお話をしたり、その場から動いてしまいました。

つまり、理解度が低い授業になってしまったのです。

その後は、準備していたマテリアルを使い、臨機応変に授業をしましたが、悔しさが残りました。

生徒にとって義務教育では、ある同じ単元を教えてもらうことは数回しかありません。

そこでどんな人が、どのように教えるかによって子どもたちの理解度や未来が変わります。だから1分1秒真剣に且つ大切に接するべきだと考えることのできた経験となりました。

2)フィリピンの歴史の真実

また、GTPは教育実習以外にも学ぶ時間が多くありました。それは、孤児院やコロンストリート、サンペドロ要塞でフィールドワークをした時です。フィリピンで暮らしているメンター(語学学校の先生)と一緒に行き、フィリピンの歴史について学びました。

日本の世界史の教科書ではラプラプ王はマゼランを殺したという事実だけが描かれています。

しかし、メンターによるとラプラプ王は自分たちの国を侵略者から守ったことで感謝されています。一方で、マゼランはフィリピンにキリスト教を伝えたということにより、現在信仰しているキリスト教の信念があるのはマゼランのおかげだということで感謝されてもいるのです。

一方的な見方でしか歴史を捉えていませんでしたが、勝敗だけでない歴史や文化の複雑さを垣間見ることができました。

このことを現地の人に聞き、教科書だけでは学べない、実際にその国へ行ってみないと分からないことが知れました。また、初めていく土地へ行ったときには現地の人に話を聞くと発見があることを学びました。

Q3 GTPを終えて、これからどうしていきたいですか?

1)就活・キャリアセミナー参加

私は将来、自分で会社を作りたいと思っているので、2回生でありながら上回生に混ざり就活セミナーに参加しています。

忙しい中でも参加するのに話を吸収できなければ、時間がもったいないという意識から、膨大な量のメモを取り、必ず質問をしています。

例えば、「その会社の仕組みはどんな解決のために作られたのか」や「会社であだ名がつく文化があるが、どんな感じでそれが生まれるのか」等です。

また、オンラインキャリアセミナーにも毎日、参加しています。それは、世界中から「仕事を楽しんでいる大人」を講師として私たち学生に仕事の流儀や仕事を楽しむためのノウハウを話して頂いています。毎回様々な業種の方が登壇するのでいろんな価値観に触れられるいい機会であります。

2)読書

20冊以上本をまとめ買いし、読み漁ってもいます。それだけでなく、アウトプットをすることが重要だと考えているので、読んだ次の日に友達に伝えたり、想像力を鍛える第1段階として紙芝居も作っています。

3)アート

さらに、明石家さんま画商プロジェクトというテレビ番組を見て絵が描きたくなってアートも作成中です!

4)教育

GTPを終えて、教育学部、教職をとっている参加者とのディスカッションや、しんやさんと話してをしていて、そして、なによりも実際に子ども達の前で授業をして、教育の面白さに気づきました。

そこで、今は教育を勉強しながら、実際に株式会社美京都のインターン生として「ワンゼロ」という10代向けの学校を作っています。

5)ネタ作り

とにかく、闇雲に行動している私ですが、これから必ず実現したいことは、大人になった時に笑い話になるようなネタ作りを沢山することです。

一例ですが、海外へ一人旅へ行き、幼少期に習っていた習字を生かし、筆と扇子を持って街を歩いている人に名前を聞き、それを漢字にし日本文化である扇子に書いて、プレゼントをすることも考えています。

最後に

参加中、サポートメンバーのある人から

「伸び代あるね。」と言われました。

その言葉を言われて、

最初は苛立ちを感じました。

それは、今の自分が「完ぺきではない」と言われている気がしたからです。

(そういえば、小学校6年生の習字で「完全無欠」と書いたのを思い出しました。。)

しかし、また違う参加者から同じように

「伸び代あるね。」と言われました。

同じことを違う人に言われたので、強く心に残っています。

何でも自分1人で完結しようと思っていた自分なのですが、

GTPでの活動の中で気づいたことは、

人を巻き込んでいくことの楽しさ

です。

授業作りをしていく中で、

マテリアルを手伝ってもらったり、

フィードバックをもらって、さらに授業を改善することができたりと、

自分1人ではできない

ことを知りました。

その時気づきました。

これが、

自分1人だけでは伸びることのできない伸び代

なのだと。

これは参加者が皆、利他の気持ちを大切にして行動しているのを目の当たりにしたからこそ気づけたことでもあります。

この経験を帰国後の私が今いる環境の中でも、それを伝染させながら、行動していこうと思っています。

いかがだったでしょうか?

石川さんは何にでも興味があって、ものすごく活動的です。そして、すぐに行動を移すことができます。

GTPに参加する前もよく人に会っていますし、参加後も2回生ながら就活セミナーに参加し、必ず質問をするといった行動をとっています。

しかしながら、

「伸び代」という言葉に違和感がありました。

参加前はあくまでも「自分の中の世界だけでモノゴトを完結しよう」という思考でした。

しかし、人と繋がりながら作り上げることの楽しさを学びました。

他の人と共有することで、自分の能力を超えた伸び代を作り出せる

ことを知ったのです。

この完全無欠思考から石川さんが解き放たれた時、

彼の伸び代は

自分の能力×他人の能力

となります。

もともと、スルメ男です(笑)。

噛めば噛むほど味がする男です。

1人だけでも噛めば噛むほど味がする男なのに、それに他人の能力が組み合わさったら、

これはもう、とどまることを知らないでしょう。

GTPの仲間にも感謝です。2週間、寝食を共にする仲間です。

否が応でも、仲間からフィードバックがあり、そのフィードバックが自分と向き合うきっかけとなります。

伸び代」の捉え方の違い

で変わったのです。

この掛け算思考は今後の石川さんの礎となるはずです。

ビッグな男になれ!!!

今後の石川さんにも目が離せません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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