参加者体験談 茨城大学3年 関 美月 ~どうして教師になりたいの?~

参加者体験談 茨城大学3年 関 美月

こんにちは。GTPブログ担当の工藤(通称:たけ)です。

今回の参加者体験談でご紹介するのは茨城大学3年(参加当時)関 美月(せき みづき)さんです。

この文章のポイントはとにかくこれです。

どうして教師になりたいの?

です。

「なぜ(どうして)山に登るのか?」

の問いに

「そこに山があるからだ!」

と断言してしまえば済む話かもしれませんが、いやいや、「なぜ???」って聞かれれば、そりゃ、哲学的に考えてしまって、ドツボにハマってしまうものです。

ちなみにこの有名な名言「そこに山があるからだ!」も本人の言葉「Because it’s there」から意訳され.、「そこに山があるからだ!」という様々な解釈ができる哲学チックな文章が受け継がれているようです。

私の肌感覚ですが、「子どもの頃からずっと教師になりたかった。」という人は先生になる人の中で一定数いて、当然のこととしてずっと地道に教師になるべく、その道を進んできた人に取っては、いざ、

「どうして教師になりたいの?」

という問いはある意味、最も答えにくい問いなのかもしれません。

関さんはこの問いに真正面から考え、そしてGTPのプログラムに参加されました。

参加する前にどのようにあれこれと考え、何を参加中に思い、参加後「どうして教師になりたいの?」という問いにどんな答えを自分なりに見出したのでしょうか?

もしかしたら考えに考えた結果、教師を目指していないのかもしれませんし、いるかもしれません!?

ぜひ、最後までお読みください!!

Q1 なぜGTPへの参加を決めたのですか?

 教育学部3年生の秋。小学校実習も終わり、いよいよ教員採用試験(以降、教採)に向けての準備。周りのみんなより、はやく取り掛かろうと気合を入れて行った大学での二次試験の面接の練習。

「どうして教師になりたいの?」

その最初の当たり前のように思える質問が私を大きく動かしました。

教育学部なら、教師になりたいなら、目指してるなら、あたりまえに答えられる質問だと思いませんか?

でも、私は

「なりたいから。」

ただそれだけでした。小学生の時から教師になりたかった。

「この先生に憧れて」とか「子どもが好きだから」とかなんでも言えたはずなのに、何も言えなかったんです。

ただずっと小さい頃から「先生になりたい」と口にしてきたから。

それ以降、どうして10年以上も自分がずっと「教師」を目指していたのか分からず、悩みこんでしまいました。教採へのやる気も落ちてしまい、また、自分自身もわからなくなりました。自分らしさを大切に、すごく明るくてポジティブな私でしたが、その自信さえもありませんでした。

自分は教師に向いている?

教師になりたい理由は?

自分のよさは?自分の強みは?

自分らしさって?

いろんなことを毎日毎日考えたけど、答えは見つかりませんでした。もうこんな悩む生活から逃げてしまいたい。もう海外にでも行ってしまいたい。

そんな時、3年生の夏頃に友達に紹介されたGTPのパンフレットを思い出しました。

【海外×教育実習】おもしろそう!行きたい!って思っていましたが、夏はサークルが忙しいため諦めていました。

でも、

「引退した今だから海外にいける。しかも、海外で教育実習なんて、教師になるのにすごい強みになる!」

と今の状況から逃れられて、他の人にはない自分の強みを持てる。もうこれしかないと思いました。

GTPへの参加は「悩みのスパイラルから海外へ逃げたい気持ち」と「自分強化」と「勢い」で決めました。(笑)

Q2 実際に参加してみてどうだったか?

私がこのGTPを一言で表すと【変化】です。ただの旅行じゃない、留学じゃない、GTPだからこそ【変化】できました。

その理由は「人との関わり」と「みんなで作り上げる意識」にあると思います。

GTPにはいろいろな人が参加しています。出身も違えば、大学も違う、参加理由も、目指してる夢も、考え方も、価値観も違います。

だからこそ、

授業を作るときは、自分では考えつかないようなアイディアが豊富にでてきます。

ディスカッションやフィードバック(1日の振り返り)では、いろんな見方、感じ方、考え方を知り、自分の感性の幅が広がります。

ごはんや移動中、寝る前のおしゃべりだって、悩みや楽しみを共有して、自分と同じような人がいたり、まったく知らない世界を吹き込んでくれる人がいます。

これらのことは全て自分だけでは得られなかったことです。素直な意見交換や相談、会話などから、常に、「学び→吸収→考え→共有→深める」このサイクルがGTPにはあります。

この中で、悩んでいたことで自分自身と向き合うことや表現することに抵抗を感じていた私が、自分で考え、表現できるようになっていました。

それは

自分のよさをみんなが気づかせてくれたから。

自分の個性を認めてくれたから。

そして何より、自分に自信がついたから。

そんな環境を表すのにふさわしいGTPメンター達からの言葉があります。

「GTP family」

本当に家族のようにあたたかく、みんなで支え合い、助け合う。笑ったり、泣いたり、喜んだり、全員が同じラインに立って、同じ目的に向かっている。そんな環境だったからこそ、たくさんの刺激を受け、大きく変われたのだと思います。

あの時、勢いであっても、逃げ道であっても、「行動した」自分に後悔なんて1つもありません。間違ってなかったと自信を持って言えます。

「行動」は必ず「変化」をもたらすということ。

この変化は参加したからこその収穫でした。

Q3 GTPを終えて、これからどうしていきたいか?

「教師になる!」

私の今の気持ちです。どんな教師になりたいかについては、たくさんありすぎて今まだ模索中です。(笑)

しかし、GTPに参加したことで、自分の個性、子どもと関わることの楽しさ、いろんな人と関わる事の面白さ、そして、教師という仕事の魅力に改めて気づくことができました。

強い意志をもってこの言葉を言うことができます。教採に向けての準備もリスタートし、新たな階段を上っています。

そんな私が今、大切にしていることは

言葉にすること

です。

GTPを通して、自分を表現するとき。何かを伝えたいとき。私は言葉選びや話し方が上手ではないと感じました。

みんなに伝えたいことが10あるとすれば、私の言葉では1しか伝わっていない気がしたからです。

私が感じたことやグループの人の素晴らしい考え方をみんなにも伝えたいのに、伝えられていないのではないかというもどかしさを感じました。

だからこそ、

自分の言葉で人の心を動かせる。

自分の言葉でよさやすばらしさを伝えられる。

そんな人になりたいと強く思いました。

そのためにも、言葉にすることを常に意識して生活しています。

例えば、

・読んだ本の感想を書き、紹介する

・誰かの言葉で心に残ったものをメモする

・自分の教師になりたい理由を友達に話す

このGTPの体験談を書かせていただいたのもその1つです。

そういった積み重ねを続けて、人に自分の言葉で伝えたいことをすべて伝えたい。教師になったら、子どもたちに私の言葉で伝えていきたい。

そして、いつしか「10」の伝えたい気持ちを「10」もしくは、それ以上に伝えることができるように日々の努力をしていきたいと思います。

そして何より、GTPで学んだことを無駄にしない、思い出だけにしないために、日々、変化し続け、目標を叶えて、教師になってからも常に、自分の未来に出会う子どもたちのために変化し続けていきたいと思います。

最後に、この写真を見ていただきたいと思います。一見すると、この体勢。普通じゃありません。

プログラム中、チームのメンバーと「どうやったら子ども達に伝えられるか?」を一生懸命話し合っていました。

導いた答えがこれです。

1)指し棒を使うことで、より自分(先生)の視線は子ども達に送ることができる。

2)指し棒を使うことで、より自分(先生)が子ども達の近くで伝えることができる。

指し棒を使う目的として1)はよく考えますが、2)の発想はなかなか出てこないと思います。

結果、

改めてこの写真を見ていただくと、子ども達の集中している視線や子どもの前のめりな体勢に気づくと思います。先生がどこまで考え、工夫するかで結果はまるで違います。

関さん。

そして、いつしか「10」の伝えたい気持ちを「10」もしくは、それ以上に伝えることができるように日々の努力をしていきたいと思います。

大丈夫。もう、フィリピンの子ども達には10以上気持ちが伝わっているよ!

ぜひ、

自分の言葉で人の心を動かせる。

自分の言葉でよさやすばらしさを伝えられる。

を胸に教員採用試験に向けて頑張ってください!!!

そして良い先生になって、今まで以上に人の心を動かしてください!!!応援しています!!!

 

 

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